「得する社長、損する社長ー中小企業のための確定拠出年金ー」出版記念企画! ~企業型DCのメリットまとめ②~

11月28日に発売された書籍「得する社長、損する社長ー中小企業のための確定拠出年金ー」
おかげさまでAmazonランキングの9カテゴリーで1位を記録し、旭屋書店池袋店、ジュンク堂福岡店でも販売数1位を獲得いたしました。

本書にてご紹介させていただいた「企業型確定拠出年金(企業型DC)」には導入メリットが沢山あります。

  • ①社長の退職金を全額損金で準備できる(第1章)
  • ②社員の老後の資産を効率よく形成できる(第1章)
  • ③税制優遇がすごい(第1章)
  • ④人材が採用しやすくなり、定着率も向上する(第2章、第3章)
  • ⑤従業員のモチベーションや生産性が向上する(第2章、第3章)
  • ⑥社会的なインパクトを起こす(第2章、第5章)

今回は本書の中から、そのメリットを順番にご紹介させていただきます。(一部原文ママ)
第2回目は

  • ③税制優遇がすごい(第1章)
  • ④人材が採用しやすくなり、定着率も向上する(第2章、第3章)

以上2つのメリットをご紹介いたします!

③税制優遇がすごい(第1章)

まず、社員の視点でみてみましょう。

仮に給料が30万円の方が、社会保険料、所得税、住民税が差し引かれると、残るお金は23.6万円です。このうち、仮に2万円を貯金に回すと、生活費は21.6万円になります。

次に、企業型DCに加入した場合を見てみましょう。

企業型DCは給料から天引きして積み立てられます。2万円を企業型DCに拠出した場合、30万円の給料から2万円が引かれ、額面金額は28万円になります。すると、その28万円から社会保険料、所得税、住民税が差し引かれます。結果、手元には22.1万円が残ります。企業型DCに加入していない場合と比較して毎月5000円の差になります。同じ給料をもらって同じ額を積み立てているのに、年間6万円も得するわけです。

ご存じの通り、社会保険料は会社と従業員が半分ずつ負担する労使折半です。従業員一人当たりの社会保険料が減れば、当然、会社が負担する保険料も減少します。

また、企業型DCの場合、運用中の利益は非課税です。23歳から65歳までの42年間に積み立てた504万円が3800万円に膨らんでいても、引き出すまでに税金はかかりません。また、途中で運用する商品を変えても、そこで利益を確定する必要はないので、課税もされません。

④人材が採用しやすくなり、定着率も向上する(第2章、第3章)

少子高齢化が進み、30~40年後の労働人口は現在の半分になるといわれています。中小企業としては、限られた人材を巡って、知名度も資本力も勝る大企業と競争していくことになるのです。

一方で、若者たちの意識は変化してきています。

新卒者が求人を探す際、以前は「給料が高い」「休みが多い」といった項目が重要視されていました。しかし、最近では「自身が成長できるか」「福利厚生が充実しているか」などが注目されるようになっています。

2022年4月から、高校の授業に投資やお金に関する学習時間が設けられるようになりました。これは、投資の必要性について理解した若者たちが社会に出ていくことを意味します。

資産形成や投資が常識となり、充実した福利厚生を求める若者は、企業型DC未導入の会社に対して良いイメージを持つでしょうか。

企業型DCを導入すると、会社は年に一度の説明会を義務付けられます。そこでは必ず、従業員に向けて「将来はこのように資産形成ができる」「毎年の税金も削減される」といった話を伝えることで、まずは従業員の経済的な不安を取り除き、「私たちのことを考えてくれる会社だ」と安心することで、「この会社に貢献したい」「認められたい」と、次のステップへ進むことができるのです。

企業型DCのもっと詳しい内容は本書にて解説しています!