「得する社長、損する社長ー中小企業のための確定拠出年金ー」出版記念企画! ~企業型DCのメリットまとめ③~

11月28日に発売された書籍「得する社長、損する社長ー中小企業のための確定拠出年金ー」

おかげさまでAmazonランキングの9カテゴリーで1位を記録し、旭屋書店池袋店、ジュンク堂福岡店でも販売数1位を獲得いたしました。

本書にてご紹介させていただいた「企業型確定拠出年金(企業型DC)」には導入メリットが沢山あります。

  • ①社長の退職金を全額損金で準備できる(第1章)
  • ②社員の老後の資産を効率よく形成できる(第1章)
  • ③税制優遇がすごい(第1章)
  • ④人材が採用しやすくなり、定着率も向上する(第2章、第3章)
  • ⑤従業員のモチベーションや生産性が向上する(第2章、第3章)
  • ⑥社会的なインパクトを起こす(第2章、第5章)

今回は本書の中から、そのメリットを順番にご紹介させていただきます。(一部原文ママ)

第3回目は

  • ⑤従業員のモチベーションや生産性が向上する(第2章、第3章)
  • ⑥社会的なインパクトを起こす(第2章、第5章)

以上2つのメリットをご紹介いたします!

⑤従業員のモチベーションや生産性が向上する(第2章、第3章)

「マズローの欲求5段階説」をご存じでしょうか。アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、人間の欲求を5段階のピラミッド構造で表したものです。

ピラミッドの最下層が「①生理的欲求」、その上に「②安全の欲求」「③社会的欲求」「④承認欲求」「⑤自己実現欲求」積み重なっていきます。下の階層の欲求をクリアすることで、一つ上の階層へ進むことができるとされれています。

現在、日本人の7割が老後の生活に不安を抱えているといわれています。これは「②安全の欲求」が満たされていないことを示しています。経済問題をクリアしない限りは次のステップへ進めません。

つまり、お金の不安を抱えたままでは、会社に貢献したいと思ったり、自分にしかできない仕事をしたいと考えたりする余裕もありません。

企業型DCを導入すると、会社は年に一度の説明会を義務付けられます。そこでは必ず、従業員に向けて「将来はこのように資産形成ができる」「毎年の税金も削減される」といった話を伝えることで、まずは従業員の経済的な不安を取り除き、「私たちのことを考えてくれる会社だ」と安心することで、「この会社に貢献したい」「認められたい」と、次のステップへ進むことができるのです。

⑥社会的なインパクトを起こす(第2章、第5章)

少し話が大きくなるようですが、企業型DCの普及は、個人や会社を越えて、日本全体にも大きな恩恵をもたらすと考えています。

将来の労働人口の減少が予想される一方、現在は6000万人ほどが現役で働いています。この全ての人に資産形成の必要性と投資に対する正しい理解が広まり、全員が3000万円のお金を貯められるようになれば、日本に1800兆円の金融資産が生まれる計算になります。

投資での成功体験を得た人は、現時点では預貯金に充てているお金も、投資へ回し始めるでしょう。そうなれば、日本に現金・預金として眠っているおよそ1100兆円が金融資産として運用されるかもしれません。合計2900兆円に対して、仮に8%の利益が出たら、毎年230兆円が増え続けることになります。金融所得課税を計算すると、35兆円から46兆円ほど税収がアップします。これほど税収が増えれば、次世代の教育や次世代産業の予算を増やすことで、産業の活性化の可能性も高くなります。

もちろん、ここまでうまくいくとは限りませんが、企業型DCが社会に大きなインパクトをもたらすことは確かです。日本人の資産が増加することで、もう一度、高度経済成長期のような強い日本を取り戻せる可能性があるのです。

企業型DCのもっと詳しい内容は本書にて解説しています!